レイン のち、ボー

 

最近、出遅れた梅雨みたいな季節で気が滅入る日々です。せめて気温を低くしてほしいものです、

 

の日記です。

 

 

 

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一昨日、連日の雨で体が鈍ってしまったから散歩をしてみた。ちょっと暑かったけど、気にならないくらいに楽しめた。

 

歩いていたら目の前にパチ屋があって、ふと入ってみようか迷った。こういうときじゃないと一生入る機会がないと思ったし。でも結局、お金もないし面倒くさくて入るのをやめたけど、心の揺らぎみたいなものは確かにあった。

 

本当にこれは小さなことだったけど、人間を形成している道のようなものはとても不安定で、少しでも揺らげば思わぬ方向に向かってしまうのだと感じた。前まで仲が良かったのに、最近になって苦手になってしまった人も、ほんのちょっとの揺らぎの連続で自分の近くから離れていってしまったのだとすると、仕方のないことだと思う。自分だってそういったもので自分らしからぬ自分になっていたかもしれない。

 

こういうちょっとした好奇心の揺らぎには強い方だと思う。けど言い換えれば、自分はつまらない人間だと言ってるようなもので、心が弱いから一歩外に踏み出す勇気もないし、いつもの自分を曲げたことで、何かが起きた時に言い訳できないのが怖いのだと思う。それでいてつまらない人間だと思われるのも怖い。だから薄っぺらいものをこねくり回して皆に虚勢を張っている。

 

ずっと厚みのない、表面だけのことばかりしていたような気がする。だから皆より何事もできているようなフリをして、本当はなにひとつ勝ってるとこなんてなかったとずっと思い続けている。

 

 

したことのないことをするのが怖い。できることしかしたくない。無いものを数えるくらいならあるものを見つめ直したい。全てにおいて"中途半端"で生きてきた自分のコンプレックスと強みがそこに凝縮されている。だから"できないこと"に対しての苦手意識が強すぎてしまう。自分の"できること"は価値がそこまでないのに、"できないこと"があるとすると強みすら消えて、コンプレックスだけが残ることになってしまう。

 

 

自分の弱さとそろそろ闘わないといけない気がする。

 

 

なんでもいいから、いちばんになりたいな

 

 

俺もそう思う

 

 

水彩の勉強を始めたんだけど、引き算がむつかしんですねこれが。心配になって線を足しすぎて、俯瞰してみるとゴチャゴチャになってたりする。

 

あとビビりすぎて思い切った色遣いができなくて、そこは練習あるのみだと思う。

 

ただ、外にでたときに見る雲の切れ間の光とか、雨粒が線上に当たった電柱とか、街灯がつきはじめる時間の家路とか、そういったものに好感を持って歩けるようになった。これは素敵なことだと思う。

 

* 

 

木という字を一つ書きました 一本じゃかわいそうだから と思ってもう一本ならべると 林という字になりました 淋しいという字をじっと見ていると 二本の木が なぜ涙ぐんでいるのか よくわかる ほんとに愛しはじめたときにだけ 淋しさが訪れるのです

.寺山修司「ダイアモンド」

 

 

ひとりでいる時間が多すぎて、分からないけどなんとなく分かるかもしれない

 

 

 

ひととおり悲しんでも、それはそれで大丈夫

 

はやくカラッカラに晴れますように

 

 

おわり